かつて“平成の怪物二世”とまで称され、阪神タイガース入団当初は圧倒的な存在感を放っていた藤浪晋太郎投手。
メジャー挑戦を決断した際には、その剛速球と潜在能力に期待を寄せたファンも多かったはずです。
しかし、渡米後は登板のたびに乱調が続き、メジャーでの白星はなかなか遠いものとなっています。
いったいなぜ、あの藤浪がメジャーで結果を出せないのか?
そして、彼の最大の課題とされる“コントロール難”は、いったいいつから始まったのか?
本記事では、藤浪晋太郎投手の現在地を、データと過去の軌跡をもとに冷静に分析し、その原因と背景に迫ります。
✔藤浪晋太郎がメジャーで勝てない理由は?
✔藤浪晋太郎がコントロール(制球)が悪いのはいつから?
興味のある方は一緒に確認していきましょう。
藤浪晋太郎がメジャーで勝てない理由は?

⚾ 藤浪晋太郎がメジャーで勝てない理由とは?
藤浪晋太郎投手は、阪神タイガース時代にプロ野球を代表する剛腕として注目され、2023年にMLB挑戦を果たしました。
しかし、オリオールズ→アスレチックス→メッツとチームを渡り歩く中でも勝ち星に恵まれず、不安定な投球内容が続いています。その背景には、以下のような複数の要因が挙げられます👇
① コントロールの不安定さ(四死球・暴投・抜け球)
- 平均球速は150キロ台後半とメジャーでも十分通用するレベルだが、四球率(フォアボール)はMLB平均を大きく上回る悪さ。
- 特にインコースの制球に苦しみ、右打者への“死球寸前”の抜け球が多発
→ MLBでは「危険」と判断され、審判・相手打者・監督から信頼を得づらい。 - 制球が定まらないことでカウント不利になり、甘い球を痛打される悪循環に陥っている。
② MLBの「見極め力の高い打者」に通用しない
- MLBの打者は「四球を選べる」「見逃せる」「甘い球を逃さない」点でNPBよりも圧倒的にシビア。
- 藤浪のストレートは速いが「真っすぐで押しきれない」「変化球の制球が甘い」ため、見極められて四球、追い込んでも粘られ、最後に痛打されるというパターンが続出。
③ 起用法・役割が安定しない
- 2023年のオリオールズでは中継ぎ→敗戦処理→スポット先発→再調整と流動的な扱いが続き、役割が定まらず。
- MLBでは「実績のない選手に長い猶予は与えられない」ため、数登板で結果が出ないと配置転換またはDFA(戦力外)に。
- 精神的に立て直す時間がないまま、焦りと失敗が連鎖しやすい状況に。
④ メンタル面の不安とトラウマ的要素
- 藤浪はフォームを頻繁に修正しすぎて自己信頼を失う時期が長かった。
- 「死球のトラウマ」や「フォームの迷い」など、技術以上にメンタルコンディションが影響している可能性も指摘されている。
- メジャーという過酷な環境下で、それを乗り越えるメンタル再構築が難航している。
⑤ フォーム修正の試行錯誤が続いている
- メジャー挑戦以降もリリースポイントやステップ幅の調整などを繰り返しており、一貫した投球リズムが確立されていない。
- コーチや球団の指導もコロコロ変わることで「藤浪自身の“答え”が見えづらい」状況が続いている。

なんだか、想像するだけでにつら過ぎる悪循環だなぁ。。
メジャーだと与えられる少ないチャンスで結果を出すしかない中、
移籍する度にピッチングコーチにフォーム変えられたりして、
何が正解か分からなくなっている可能性あるね。

コントロールが上手くいけば、絶対成功すると思うんだけど、、、
そもそも、いつからそんなコントロールに悩んでいるのかしら?
藤浪晋太郎がコントロール(制球)が悪いのはいつから?
藤浪晋太郎投手の“制球難”は、一朝一夕に始まったわけではなく、プロ入り直後の「完成度の高いフォーム」から、年を追うごとにフォーム修正とメンタルの悪循環で悪化していったものです。
🟢【2013年〜2015年】阪神入団〜黄金期(コントロールは安定)

- プロ入り1〜3年目は、制球力に大きな問題はなかった。
- 四死球率(BB/9)は3.0前後で安定し、3年連続二桁勝利&奪三振数はリーグ上位。
- 速球・スライダー・フォークを自在に操り、「未完の大器」ながらも完成度の高い投球を披露していた。
🟡【2016年〜2017年】崩れ始めの時期(フォームの迷走)
- 2016年、シーズン序盤から突如として制球が乱れ始める。右打者への抜け球や死球が増加。
- 四死球率は4.0を超え、1イニングに複数四球→満塁→自滅のパターンが目立つ。
- フォーム改造を繰り返すうちに、「投げるたびに投げ方が違う」と言われる状態に。
- 特に2017年は2軍落ちも経験し、投げることに対する自信を大きく喪失していた。
🔴【2018年〜2019年】制球難が深刻化、トラウマのレベルに
- 2018年:制球悪化が顕著になり、登板回避・2軍調整の繰り返し。
- キャッチボールでも「どこに飛ぶか分からない」と言われるほど、“イップス的な要素”が疑われる時期。
- 2019年には1軍登板わずか1試合。フォーム修正・心理面の立て直しに苦しむ。
🟠【2020年〜2022年】復活の兆しと再発の繰り返し
- 2020〜2021年:短いスパンで好投→大炎上の繰り返し。制球に改善の兆しを見せる日もあったが“続かない”。
- 2022年:先発・中継ぎと役割を限定せず起用される中で、球速やキレは取り戻すも、制球の安定感は最後まで不安定。
⚾ 藤浪晋太郎のMLB挑戦と球団遍歴(2023年〜)
■ 2023年:アスレチックス(開幕から先発起用)

- 年俸325万ドル(約4.2億円)でMLB・オークランド・アスレチックスと契約。
- 開幕から先発ローテーションに入り、球速・奪三振力は評価されるも、制球難と長打被弾が重なり、1イニングもたず降板する試合が続出。
- 先発としての信頼を失い、中継ぎ・敗戦処理に配置転換される。
■ 2023年7月:ボルチモア・オリオールズへトレード移籍

- 成績不振によりトレードでオリオールズへ移籍。以後は中継ぎに専念。
- 強力なブルペン陣に組み込まれるが、登板ごとのムラ(突然の乱調・四球連発)があり、ポストシーズンメンバーには選ばれず。
■ 2024年:ニューヨーク・メッツとマイナー契約 → スプリングキャンプ招待選手
- FAとなったのち、2024年2月にメッツとマイナー契約を結び、キャンプに招待されるも、オープン戦でアピールしきれず開幕メジャー昇格はならず。
- 1年契約で加入したものの、肩の故障もあって出場機会はなく、2024年最終的にメジャー昇格はなし。
🧠 コントロール悪化の原因は?

分類 | 内容 |
---|---|
フォーム修正の迷走 | 結果が出ないたびに修正 → 身体が覚える前に次へ → 反復力・再現性が低下 |
死球トラウマ | インコースの抜け球により、心理的に強く投げ込めなくなった時期あり |
身体の成長 | 高身長(197cm)の体を制御しきれなくなったとの分析も一部であり |
外部評価と本人の理想のズレ | 「豪速球でねじ伏せろ」的な外部期待と、本人の繊細さのギャップが負荷に |
藤浪晋太郎投手のMLBキャリアは、「速球は通用するが、制球力が崩れる悲劇」の連続であることが理解頂けたかと思います。
2023年以降の複数の球団遍歴を見ると、「制球問題が解消されず信頼を得られないまま移籍を余儀なくされる」という悪循環に陥っており、今後はフォームの安定とメンタル構築、そしてコースコントロールの明確化こそが復活への鍵となるでしょうね。

アメリカの地で、一人でもがき苦しんでいるんだろうな。。
それでも、辞めずに必死で食らいついている姿には勇気を貰うよ。。
かつての藤浪投手が復活することを願うばかりだね。

相当なプレッシャーだと思うわ。
彼には、メンタルトレーナーが必要な気がするわね。
孤軍奮闘だと、心がどこかで参ってしまう気がして心配だわ。。
藤浪晋太郎がメジャーで勝てない理由に関するまとめ
✔藤浪晋太郎がメジャーで勝てない理由は?
➡ 球速はMLBでもトップレベルながら、制球の不安定さから四球や失点がかさみ、信頼を得られず起用が不安定になっています。先発・中継ぎどちらでも結果を残せず、流れをつかめないまま評価を落としているのが現状です。
✔藤浪晋太郎がコントロール(制球)が悪いのはいつから?
➡ 制球難が顕著になったのは2016年シーズン頃からで、フォーム修正の繰り返しによる迷走と死球への心理的ブレーキが重なっていました。2018年以降は完全に自信を失い、イップスを疑われるほどの深刻な状態に陥っていきました。
いかがだったでしょうか?
かつての輝きを一日も早く、取り戻して頂けるよう日本から祈っております。
それでは、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
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